英検対策講座【5級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【5級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から④までを並べかえなさい。そして、1番目と3番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2021年度 第2回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 3

 

【正しい語順】

エレン、お風呂の時間ですよ。

 

( ① for  ② your bath  ③ it's  ④ time )

Ellen, ( it's ) ( time ) ( for ) ( your bath ) .

 

  1. ① ─ ④
  2. ② ─ ③
  3. ③ ─ ①
  4. ④ ─ ③

 

 

【解説】

英文では、原則として[主語+動詞]を文の最初に置くことを覚えておきましょう。

 

この文の場合、選択肢の中のit'sがit isの短縮形なので、これが主語と動詞になります。ちなみに、文の最初のEllenは主語とはなりません。日本語からも分かりますが、Ellenの後にカンマ(,)があることで「エレン、」と呼びかけていることになります。

 

「お風呂の時間」は、英語では[「時間」(何の?)「お風呂のための」]のように組み立てます。そこで、[time(何の?)for your bath]の語順となります。したがって、Ellen, it's time for your bath.の文が完成します。

 

It's time for ~は「~の時間です」とよく使われる表現です。It'sを言わない形のTime for your bath.もよく使われます。

 

 

 

(2)

 

正解: 3

 

【正しい語順】

トムは学校へどうやって行きますか。

 

( ① how  ② get  ③ Tom  ④ does )

( How ) ( does ) ( Tom ) ( get ) to school?

 

  1. ④ ─ ③
  2. ③ ─ ②
  3. ① ─ ③
  4. ① ─ ④

 

 

【解説】

この文は疑問文です。「どのように」と交通手段を尋ねるときにはhowを文頭に置きます。

 

その後は普通の疑問文(yesかnoの答えを求める文)の語順になります。主語は三人称単数のTom、動詞は一般動詞のgetが使われているので、[does+主語+動詞]の語順にします。

 

したがって、How does Tom get to school?の文が完成します。get to ~は「~に着く」という意味の熟語で、howと組み合わせてよく使います。

 

howやwhatのように疑問文に使う語を疑問詞と呼びます。疑問詞を使った疑問文の例を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

What do you want for your birthday?

「あなたは誕生日に何が欲しいですか?」

 

What color do you like?

「あなたは何色が好きですか?」

 

How do you come to school?

「あなたはどうやって学校に通っていますか?」

 

When is your next tennis match?

「あなたの次のテニスの試合はいつですか?」

 

Where do you play tennis?

「あなたはどこでテニスをしますか?」

 

Why do you think so?

「あなたはどうしてそう思うのですか?」

 

Who is your favorite athlete?

「あなたの大好きなスポーツ選手は誰ですか?」

 

How old is your sister?

「あなたの妹(姉)は何歳ですか?」

 

How many dogs do you have?

「あなたは犬を何匹飼っていますか?」

 

How much is that bag?

「あのかばんはいくらですか?」

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

【正しい語順】

私は修学旅行用に靴が必要です。

 

( ① I  ② some shoes  ③ for  ④ need )

( I ) ( need ) ( some shoes ) ( for ) the school trip.

 

  1. ① ─ ②
  2. ① ─ ④
  3. ② ─ ③
  4. ② ─ ①

 

 

【解説】

(1)で説明したように、最初に[主語+動詞]の部分を考えましょう。主語は「私は」のIで、動詞は「必要です」のneedです。

 

needの後にはよく目的語を置きます。目的語とは動詞の直後に置く「~を」に当たる名詞です。この文の場合は「靴」が目的語になるので、some shoesを置きます。

 

最後に「修学旅行用に」のfor the school tripを続けます。したがって、I need some shoes for the school trip.の文が完成します。

 

靴はペアで機能するものなので、shoeの複数形shoesで表します。例えば「一足の靴」はa shoeではなくa pair of shoesと言います。

 

何足の靴なのか特に数量を限定する必要がないときは、この設問のようにsome shoesと表現することもあります。

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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