「睡眠学習」はなぜ英語の勉強に効果的なのか?

堤谷 孝人
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1960

20160108-01

 

 

新しく発見された「睡眠学習」の効果

 

「眠っている間に音声を流すだけで記憶できる」…そんな夢のような学習法が提唱され、1960年代に睡眠学習機器が発売されました。枕にテープレコーダーを組み込んだ睡眠学習機器は、やがて累計50万台を売り上げた大ヒット商品になりましたが、科学的根拠が乏しいと批判され、ブームは終息。

 

しかし、数年前に発表された論文が別の効果を認めたことから、睡眠学習が再び注目されてきています。

 

2012年5月に「Nature」に掲載された論文によると、 なんと、睡眠学習で学習した記憶を強化できるとのこと。

 

「Nature」によれば、実験は次のように行われました。

 

まず、ドイツ語ネイティブの生徒60人がオランダ語の単語をいくつか覚えます。その後、半数は仮眠をとり、半数は起きたままで過ごします。

 

このとき、仮眠をとっている群は「学習や記憶を形づくる脳波を強める作用がある」といわれるノンレム睡眠時に、起きたままのグループはその状態のままで、どちらの群も同じ時間だけ、先に覚えた単語の録音が聞かされます。

 

やがて、被験者全員に単語テストを実施したところ、仮眠の群のほうが単語の意味に理解を示す結果が出た、というのです。

 

 

 

睡眠学習は復習に最適

 

実験の効果を信じるなら、睡眠学習によって新しく覚えることはできなくても、復習に役立ちそうです。

 

例えば、英語であれば、睡眠前に新しい単語をこれまでよりたくさん覚え、CDなどで覚えたところの音声を流しながら入眠します。すると、睡眠学習の効果によって単語が定着。インプットの効率化が図れる、というわけです。

 

「こんな学習法は、まゆつばモノだ」「どうも信じられない」という人がいるかもしれません。しかし、睡眠学習は「睡眠中に音を聞く」ことだけがすべてではありません。

 

そもそも、“睡眠前に学習をする”こと自体が効率的だといわれているのです。

 

 

 

睡眠前に学習すること自体が効率的

 

記憶というものは、勉強した後に刺激を受けると、海馬にインプットされたばかりのフレッシュな情報が定着しにくいというのです。

 

例えば、英単語を覚えてからテレビを観たり、漫画を読んだり、ラジオを聴いたりすると、覚えたつもりの英単語が後で思い出せなくなっている確率が高いとのこと。

 

入眠まで勉強をして情報を海馬に取り込み、そのまま布団に入ることで、睡眠中に記憶として留まりやすくする…。これも立派な睡眠学習といえるかもしれません。

 

興味がある方は、さっそく試してみてはいかがでしょうか。

 

 

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この記事の筆者について

堤谷 孝人

PROFILE

保育・育児・教育(幼稚園から大学)が専門のフリー記者。執筆以外に、編集(ディレクション)デザイン、写真撮影、文章指導も。1児の父。取材で培ってきたノウハウを生かし育児没頭中。

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