英検対策講座【4級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】 

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2015年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 3 

 

A: How did you come to the park today, Kevin?

B: I ( rode ) my bike.

 

  1. asked
  2. made
  3. rode
  4. met

 

 

【 訳 】

A:「今日はどうやって公園に来たの、ケビン?」

B:「自分の自転車に乗ってだよ」

 

【解説】

選択肢はすべて動詞の過去形となっています。動詞が選択肢の場合、その直後の目的語との組み合わせとして適切な単語を選びます。この文の場合には、my bike「私の自転車」が目的語となります。また、Aの質問がHow「どのようにして」と交通手段をたずねているので、この答えとして適する単語を選びます。これらのことに当てはまる3.のrode「~に乗った」が正解です。rodeはrideの過去形です。

 

選択肢1.のaskedは「~をたずねた」、2.のmadeはmakeの過去形で「~を作った」、4.のmetはmeetの過去形で「~に会った」の意味です。

 

動詞には、-edを付けて過去形に変化させる規則動詞とrodeのように-edを付けない形に変化させる不規則動詞があります。現在形の動詞が教科書などに出てきたら、その過去形を辞書などで調べるようにしましょう。

 

 

 

(2)

 

正解: 2

 

A: Hi, Cathy. How was volleyball practice?

B: It was hard. Now, my ( arms ) are tired.

 

  1. umbrellas
  2. arms
  3. stars
  4. presents

 

 

【 訳 】

A:「やあ、キャシー。バレーボールの練習はどうだった?」

B:「厳しかったわ。今、腕が疲れているわ」

 

【解説】

BがAにバレーボールの練習について質問され、hard「厳しい」と応答していることから判断して、何が疲れている(tired)かを考えましょう。正解は2のarms「(両)腕」です。

 

選択肢1.のumbrellasは「かさ」、3.のstarsは「星」、4.のpresentsは「プレゼント、贈り物」の意味です。

 

Howはいくつかの意味で使われる単語です。(1)では交通手段をたずねるために使われ、この問題では様子をたずねるために使われています。Howを使った疑問文の例を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

How is your mother?

「なたのお母さんは元気ですか?」

 

How do you come to school?

「どのようにして学校に来ていますか?」

 

How about you?

「あなたはどうですか?」

 

How old is your sister?

「あなたの妹は何歳ですか?」

 

How much is this T-shirt?

「このTシャツはいくらですか?」

 

How tall is that tower?

「あのタワーはどのくらいの高さですか?」

 

How many books do you have?

「あなたは本を何冊持っていますか?」

 

 

 

(3)

 

正解: 4  

 

I ( became ) good friends with Tom in high school.

 

  1. went
  2. said
  3. looked
  4. became

 

 

【 訳 】

「私は高校でトムと仲のよい友だちになった」

 

【解説】

英検の大問1には、熟語(2語以上で1つの意味を示す語句)の知識が試される問題がいくつか設けられています。

 

good friends「仲のよい友だち」の前に適する動詞を考えます。正解は4.のbecameです。become good friends with ~で、「~と仲のよい友だちになる、~と親しくなる」という意味になります。

 

選択肢1.のwentはgoの過去形で「行った」、2.のsaidはsayの過去形で「言った」、3.のlookedは「見た」の意味です。ちなみに、「~と友だちになる、~と親しくなる」はmake friends withという表現もあります。一人と友だちになったとしても、friendsと複数形を使います。

 

(例)

I made friends with Tom.

「トムと友だちになった」

 

 

 

(4)

 

正解: 1

 

A: Did you ( sleep ) well last night, Linda?

B: Yes, I did. I feel wonderful.

 

  1. sleep
  2. sleeps
  3. sleeping
  4. slept

 

 

【 訳 】

A:「昨夜はよく眠れたの、リンダ?」

B:「ええ。とてもよい気分よ」

 

【解説】

選択肢の単語はすべて動詞sleepが変化した形です。したがって、意味の違いを考えるのではなく、文の中の(   )の位置に適する形を考えます。

 

文頭にDidがあることから過去のことを質問していることがわかります。DidやDoesなどを使った場合、動詞は原形を用います。したがって、正解は1.のsleepです。

 

動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

① 文の流れが過去のことを述べている場合 →過去形

(例)

I went to the restaurant and ate two hamburgers.

「レストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数になっていないか →-(e)sの形

(例)

My father sometimes eats sushi.

「父はときどき寿司を食べる」

 

③ 助動詞(canやwillなど)が直前にないか →原形

(例)

My son can’t eat hot food.

「息子は辛い食べ物は食べられない」

 

④ 疑問文や否定文でdoesやdidが含まれていないか →原形

(例)

I didn’t eat breakfast today.

「今日は朝食を食べなかった」

 

⑤ be動詞が直前にあり、進行形にならないか →-ing形

(例)

My mother was eating something when I got home.

「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた。」

 

 

 

(5)

 

正解: 3

 

I have two Australian friends.  ( Their ) names are Ann and Carol.

 

  1. They
  2. Them
  3. Their
  4. Theirs

 

 

【 訳 】

「私には二人のオーストラリアの友だちがいます。彼女らの名前はアンとキャロルです」

 

【解説】

選択肢はすべて人称代名詞(they, them, their, I, me, myなど、人やものの代わりになる語)です。1文目で、二人の友だちがいることを述べています。2文目の文頭が(   )となっていますが、あとにnames areが続いています。areが動詞なので、その前の(   ) namesが主語となります。「(その二人の友だちの)名前は」にあたる人称代名詞を入れるので、正解は3.です。 

 

theirは「彼らの(彼女らの、それらの)~」の意味で、あとに名詞を伴います。

(例)

The students like their music teacher.

「生徒たちは彼らの音楽の先生のことが好きです。」

 

選択肢1.のtheyは話題に出てきた複数のものや人の代わりとなる語です。

(例)

I have two bags. They are brown.

「私はカバンを2つ持っています。それらは茶色です」

 

Emma and Kate are my classmates. They are kind to me.

「エマとケイトは私のクラスメートです。彼女らは私にやさしいです」

 

選択肢2.のthemは「彼らを(に)」の意味で、目的語として動詞や前置詞の直後に用いられます。

(例)

My sister has two children. I like them. I often play with them.

「私の姉は二人の子供がいます。私は彼らが好きです。よく、彼らと遊びます」

 

選択肢4.のTheirsは「彼らのもの」の意味で、「彼らの~」を1語で表した語です。

(例)

My sister has two children. These toys are theirs.(=their toys)

「私の姉は二人の子供がいます。これらのおもちゃは彼らのものです。」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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