第15回:問題集を徹底的に活用しよう

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
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英語に限らずどの教科でも、学力を高めるためには、「学習時間」「学習方法」「学習教材」の3つが大切です。今回は「学習教材」を取り上げ、問題集の選び方と効果的な学習方法を紹介します。

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問題集の選び方

 

多くの人が、学校で配布された問題集を使っていることと思いますが、ときどき書店やインターネットで、自分に合ったものを探してみるといいでしょう。問題集を選ぶときのポイントは次の3点です。

 

① 自分の英語力と目的にあったものを選ぶ
② 解説が分かりやすいものを選ぶ
③ 問題数が適当なものを選ぶ

 

まずは、①のように自分の英語力と目的にあったものを選ぶことが重要です。例えば、基礎力をしっかり身に付けるためであれば、難しい問題が多く含まれる問題集は適していません。

 

反対に、応用力を身に付けたいのであれば、やさしすぎる問題では効果が上がらないでしょう。自分の英語力のレベルと、何のために使うのかの2つを考え、選ぶようにしましょう。

 

次に、②のように解答の解説の分かりやすいものを選ぶようにしましょう。自分で購入する問題集は自学自習のためのものです。つまり、教えてくれる先生はいません。したがって、解答への道筋がしっかりと解説されている問題集を選ぶ必要があります。

 

できなかった問題について、解説を読めば理解できるように詳しく書かれている問題集を選びましょう。

 

最後に③の問題数です。例えば、準2級を受験する予定で、試験まであと1カ月しかないのであれば、2週間程度で完成できる薄い問題集を買うことをお勧めします。問題数の多い厚い問題集を購入しても、やり切らないで試験当日を迎えてしまっては効果が上がりません。

 

購入するときは「がんばろう」と思ってページ数の多い問題集を選ぼうとしがちです。しかし、他にもやるべきことが出てくるものなので、無理なくやり切れる量の学習教材を選ぶのがコツになります。

 

次に、問題集の有効な学習法を紹介します。

 

 

問題集を使った学習方法

 

【その1】 解説を自分で行う

 

文法や長文読解の問題集を使う際、問題を解いて終わりにしていませんか。むしろ、問題を解いた後の方が大事なのです。

 

問題の答え合わせをしたとき、正解であってもなぜその答えにしたのかが分かっていなければ本当に理解して正解になったとは言えません。解説を読み、その理由を確認しましょう。間違った問題であればなおさらです。

 

しっかりと理解できたら今度は声を出して解説をしてみましょう。なぜそれが正解なのか、自分で説明してみるのです。

 

例えば、空所に正しい動詞の形を選んで入れる穴あき問題であれば、なぜその選択肢が正しいのか、「過去のある時点がwhen she got homeと示されていて、そのときしていたことだからwas readingを選ぶ。過去の時点で動作が続いていることを示す場合には[was/were+動詞のing形]を用いる」というように説明してみましょう。

 

 

【その2】 1冊を2回は行う

 

1冊の問題集をすべて終えると達成感が湧きますね。でも、ここで終わらせてしまってはいけません。1カ月くらいたったら、もう一度解いてみましょう。一度目に間違った問題が解けるようになっているか試してみてください。

 

「まだ1周目だよ」「もう3周したよ」などという言葉を、大学受験の生徒からよく聞きます。同じ問題集を2~3回学習すること、つまり2~3周することで本当の力になるのです。

 

同じ問題集を2周以上するためには、1周目では問題集に直接書き込まず、ノートに行うようにします。そして、できなかった問題やもう一度解いたほうがよい問題があれば、問題集にチェックを入れておきます。

 

2周目では、チェックを入れた問題だけを解けばよいことになります。2周目で終えるなら2周目には直接問題集に書き込んでもよいでしょう。

 

それでもできなかった問題は、そのままにしないことが大事です。その部分を切り取ってノートに貼ったりしてもう一度解き直すなど、できない問題を放置しないように工夫しましょう。

 

一番ダメなのは、問題集を途中でやめて、別の問題集に手を出すことです。何冊もの問題集を持っていても、しっかり解かなくては力になりません。自分のレベルに合った学習教材を選び、2周以上は学習するようにして、英語力を伸ばしましょう。

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

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