第32回:成績が上がる!ノートの上手な使い方

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
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勉強にノートは欠かせませんが、ノートの書き方、その活用方法で学習効果には大きな差がつきます。今回は、ノートを上手に使う方法を紹介します。

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ノートを使う目的

 

皆さんはこれまでどのような目的でノートを使いましたか? 子供の頃はお絵描きのためにノートを使ったことがあるかもしれません。小学校に入学する時には、名前の書かれた何冊ものノートに心が弾んだ人もいるでしょう。

 

子供の頃から接してきたノートですが、大学生になっても、社会人となっても、様々な目的で使うことになります。

 

ノートを使う目的は主に次の5つでしょう。

 

① 練習するために使う
② まとめるために使う
③ 覚えるために使う
④ メモするために使う
⑤ 記録するために使う

 

例えば、①は英単語や漢字などを書いて練習するとき、②は定期テストの範囲(社会や理科など)をまとめるとき、③は英文を覚えるとき、④は思いついたアイディア(歌詞や料理のレシピなど)をメモするとき、⑤は一日の出来事を書いたりするときなどです。②の目的で書いたものでも、その後、③や⑤のためになるなど、複合的に使われることもあるでしょう。

 

ノートはその目的によって、使い方(書き方)が異なります。

 

①の練習する目的で、英単語を書いて覚えるために使うのなら、後で読み返すことはまずないので、字のきれいさやノートのどこに書く(配置)などはあまり考えずにどんどん書いて構わないでしょう。

 

しかし、②のまとめるや⑤の記録するのように後で利用することが目的であれば、分かりやすく(読みやすく)書く必要があります。

 

また、ノートの大きさや罫線の間隔や形状なども目的によって異なるでしょう。④のメモする目的であれば、小さなサイズのノートを好む人が多いかもしれません。

 

③の覚える目的のノートはどうでしょうか。次の英語学習のためのノート活用術の中で詳しく紹介します。

 

 

 

英語学習のためのノート活用術

 

【その1】 覚えるためのノートを工夫しよう

 

問題を解いて、できなかった箇所があったとき、どうしていますか?

 

練習不足でできなかったのか、新しい知識が必要だったのか、原因は様々だと思いますが、どのような原因であれ、できなかったことを放っておいてはいけません。できなかったことを完全にしていくこと(つまり穴をふさぐこと)がどんな教科や科目の勉強でも大切なのです。

 

第29回:英検に合格するための勉強法」の「その2 自分だけの学習ノートを作成する」で、過去問を解いてできなかった問題については、ノートに書いていこうと勧めました。

 

そのような覚えるためのノートには、覚えやすくするための工夫が必要です。

 

赤シート

よく行われている工夫が、赤シートを使う方法でしょう。重要な部分を赤いペンで書き、赤シートで赤字の部分を隠して、覚えたかどうか確認する方法です。

 

付箋

付箋も有効利用できます。覚えなければならないことを付箋に書いてノートに貼り、覚えたらはがして「覚えたこと」のページに貼りかえます。

 

<付箋を使ったノート活用例>
文法はピンク、単語は黄色、英文は緑色などのように付箋を色分けする。
黄色及び緑色の付箋には、表面が日本語、裏面に英語を書く。
付箋は、覚えるものをまず左ページに。覚えたら右ページに貼りかえる。
説明部分を赤字で書き、赤シートが使えるようにする。

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テスト問題など

紙のテスト問題などであれば、重要な部分を切り取りノートに直接貼るのも有効な方法です。ただし、貼るだけでは学習効果はないので、マーカーで大事なところに線を引いたり、情報を書き加えたりしましょう。

 

その他

ノートの1ページを2分割や3分割にしたり(線を引いたり折り目を付けたりする)、見開きで用いたりなどの工夫もできます。

 

どんな方法でも、学習した日付は忘れずに書くようにしましょう。いつ勉強してどのくらいが経ったのかなどが分かると、後から見直すときにも役立ちます。学習履歴を残すことを習慣にしてください。

 

 

【その2】 ノートに写すときは頭を使う

 

学校では、板書をノートに写すことが多いと思います。その際、何も考えずに事務的に写してはいけません。頭の中で本当に分かっているかを確かめながら写しましょう。

 

例えば、先生の言ったことを思い出しながら書いたり、自分で頭の中で説明できるか試しながら書いたりするとよいでしょう。ノートに書くことは学習の良い機会となります。せっかくの機会を自分で無駄にしないように意識して写してください。

 

「書く」という動作は覚えることにつながります。覚えながら書くと脳がかなり疲労します。逆に、「疲れた!」と感じないのなら、学習効果はほとんどありません。どうせ時間を費やして勉強するのなら、学習効果の上がる方法で行いましょう。

 

板書を写す際は、先生の言ったことも含め、板書以外の情報を書き入れるよう心掛けましょう。例えば、文法の説明であれば、英文を書き、その英文の説明を赤ペンで書くようにします。後で、英文を見て、赤字のところを自分で説明できるようにするためです。何かを書き込もうとするだけでも、思考しているので脳を使っていることになります。

 

学校だけではなく、自宅で学習するときも同じです。単語カードなど単語の暗記グッズを作成しているとき、書いている途中でその一部の単語を覚えてしまっていた経験があると思います。文法などをまとめる際も、できるだけ覚えながら書いてください。

 

記憶は1日経てばかなり失われてしまいます。しかし、何回か繰り返し学習することで確実に定着していきます。

 

単語、熟語、英文、文法、語法、構文など、英語には覚えなければならないことがたくさんあります。ノートをうまく活用して、効果的な学習を行いましょう。

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

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