第5回 ライティング(英作文)が上手になるコツ:分かりやすい文章の書き方

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
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英作文を書くときには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。まず大切なのは、読む相手のことを考えて書くことです。分かりやすい英文を書く練習法で、ライティング力アップを目指しましょう!

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【今回のお悩み】英作文がうまく書けない…

 

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先生! 英作文が苦手で、練習してもなかなか上手に書けません。

“英作文のコツと練習法”を教えてください!

 

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第3回、第4回では英文要約の練習をしたね。今後、いろいろな視点からライティング力を鍛えるための練習をしていこう。
今回は、読み手に“分かりやすい文章を書く”練習をしよう!

 

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まずは「自分の好きなこと」をテーマにした生徒の英作文を紹介するよ。これは中学1年生が書いたものだけど、君はどう思うかな?

 

I like tennis. I like sports.
「私はテニスが好きです。私はスポーツが好きです」

 

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likeを2回使っている…。同じ動詞は2回続けないほうがいいような気がします。

 

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そうだね。英語では同じ単語を繰り返すのを避けるようにしよう。

文と文のつながりについてはどう?

 

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えーと、先にスポーツが好きと言ってから、その中でもテニスが好きと書いたほうが分かりやすいと思います。

 

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そう。「ジャンルなど大きなことから具体的な内容へ」という順序で書くのが書くときの基本。だから、I like sports. My favorite sport is tennis.のような順序で書くといいね。

次はどうかな? これは同じテーマで中学3年生が書いてくれたものだよ。

 

My father is a music teacher and he is good at playing some musical instruments such as the violin and the piano. He gave me a violin eight years ago and taught me how to play it. It is fun to play the violin, so I like playing the violin.
「私の父は音楽の先生で、バイオリンやピアノといった楽器の演奏が得意です。8年前に父は私にバイオリンをくれて、弾き方を教えてくれました。バイオリンを弾くのは楽しいので、私はバイオリンが好きです」

 

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「自分の好きなこと」というテーマだから、「バイオリンが好き」と最初に書いたほうが分かりやすいと思います。

 

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そうだね。英文を書くときには、結論を先に述べてから、その理由や補足する説明を加えよう。I like playing the violin because it is fun. から始めて、お父さんがバイオリンを教えてくれたことを続けるといいね。

 

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相手に分かりやすく書くことが大事なんですね!

 

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その通り! 相手のことを考えることがコミュニケーションの基本だね。相手によって説明や言葉遣いが変わることもあるよ。

 

 

 

【レッスン】 相手に分かりやすい英文を書こう

 

<練習> 次の(1)から(3)の返信を、それぞれ相手により分かりやすくなるよう、書き直してみましょう。

 

(1) 友達からのメッセージへの返信として
Are you free this coming Sunday? Let's do something. Do you have any good ideas?
「今度の日曜日は暇? 何かしようよ。何かいい考えある?」

返信: It's hot! I'm going to the swimming pool with my brother this Saturday. I don't want to be outside. I got a new video game. How about playing the video game in my house? 
「暑いね! 土曜日に兄(弟)とプールに行くんだ。外は嫌だな。新しいゲームを買ったんだ。うちでゲームをしない?」

chuko_2020_point_icon友達が知りたい情報は何だろう?

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(2) オンライン授業後、先生からのメッセージへの返信として
Do you have any questions? Don't hesitate to ask me anything.
「何か質問はありますか? 遠慮しないで何でも聞いてください」

返信: I want to write the summary down in my notebook. Can you show me the “Summary” slide again? 
「まとめをノートに書きたい。まとめのスライドをもう一度見せてくれますか?」

chuko_2020_point_icon相手が先生なので丁寧な表現にしよう。

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(3) 短期留学先で知り合った新しい友達(アメリカの中学生)からの質問への返信として
Tell me about your school in Japan.
「日本のあなたの学校について教えて」

返信: I go to Daiichi Junior High School. It is near Kagurazaka Station. It takes 10 minutes to get to my school. I like my school. 
「私は第一中学校に行っています。学校は神楽坂駅の近くです。学校まで10分かかります。私は自分の学校が好きです」

chuko_2020_point_icon友達は日本のことをよく知っているのかな?

先生からのアドバイスを見る

 

 

chuko_2020_icon先生からのアドバイス

 

それぞれ読み手に配慮しなければならないところがあるね。

 

 

(1) 友達からのメッセージへ返信として
Are you free this coming Sunday? Let's do something. Do you have any good ideas?
「今度の日曜日は暇? 何かしようよ。何かいい考えはある?」

 

相手が知りたいことを伝えよう。友達が知りたいことは、
①今度の日曜日に自分と遊べるか?
②遊べるとしたら何をするか?
の2点だ。①に答えてから②の案を示そう。

 

暑いことやプールに行くことは相手が求めている情報ではないので、書くとしても最後の方にしよう。

 

(返信文の例)

Yes, I'm free on Sunday. How about playing a video game at my house? I got “Final Battle” yesterday. I want to play it with you. Can you visit me at two o'clock on Sunday?

「うん、日曜日は暇だよ。うちでゲームをしない? 『ファイナルバトル』を昨日買ったんだ。一緒にプレイしたいな。日曜日の2時にうちに来られる?」

 

まず、日曜日に遊べることを伝えてから、具体的なアイデアを示している。この例のように時刻なども提案するといいね。

 

 

(2) オンライン授業後、先生からのメッセージへの返信として
Do you have any questions? Don't hesitate to ask me anything.
「何か質問はありますか? 遠慮しないで何でも聞いてください」

 

相手に応じた表現にしよう。日本語に敬語があるように、英語にも丁寧な言葉遣いがある。Can you ~?は、友達など親しい相手に適した依頼表現なので、先生には丁寧なCould [Would] you ~?を用いよう。

 

(返信文の例)

Could you show me the “Summary” slide again, please? I would like to write it down in my notebook.

「まとめのスライドをもう一度見せていただけますか? ノートに書き留めたいと思います」

 

I want to ~「~したい」もI would like to ~を用いるとより丁寧になる。

 

 

(3) 短期留学先で知り合った新しい友達(アメリカの中学生)からの質問への返信として
Tell me about your school in Japan.
「日本のあなたの学校について教えて」

 

相手が理解しやすいように書こう。アメリカの友達なので、日本についての知識があまりない可能性に配慮しながら、相手が興味を持てるように書くといいだろう。

 

(返信文の例)

My junior high school is in the middle of Tokyo. It is a public junior high school and most students live near the school. It takes me about ten minutes to get to my school on foot. We have to get to school before 8:15 and there are six classes every day. In America, we don't have to clean our classrooms, but in Japan, students have to clean the classrooms.

「私の中学は東京の中心部にあります。公立中学で、ほとんどの生徒は学校の近くに住んでいます。学校に行くのに徒歩で約10分かかります。8時15分までに学校に着かなければならず、毎日6時間あります。アメリカでは自分たちで教室の掃除をしなくてよいですが、日本では生徒が教室の掃除をする必要があります」

 

日本の中学校についての一般的なことを書いてみよう。アメリカの学校と対比させて書いてもいいだろう。

 

 

 

今回のまとめ

 

今回は、相手に分かりやすい文章を書く練習をしました。

 

英語のライティングでは、誰が読み手なのかを考えて書く習慣を付けましょう。書く順序、言葉遣い、相手の知識やバックグラウンドに注意することが大切です。

 

今回はここまで。次回は「リーディングが上達する」学習法を取り上げます。お楽しみに!

 

『入試に役立つ!英語力向上レッスン』リストページ

https://www.ei-navi.jp/news/lesson/list/

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

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