第6回　音読の先にあるもの～音読で英語力の土台づくり： 本多敏幸先生の英語学習アドバイス

今月も本多敏幸先生が、英語学習の悩みを解決するためのアドバイスを送ります。第6回は、音読を取り上げます。正しい音読のやり方と効果、さらにステップアップするための学習方法を紹介します。

 

 

【1】音読をしよう！

 

寒い日が続いていますね。英語の学習は順調に進んでいますか。

 

この連載の第4回では、2021年の1年間で次のことができていたか、皆さんに振り返ってもらいました。

 

 

足りなかったところを改善する努力はしていますか？ さらに工夫をして学習を行っていますか？ ときどき、自分の学習状況を振り返ることが大切ですよ。

 

今回は、「③ 音を取り入れた学習を行っている」に関連した音読について取り上げます。

 

 

 

【2】音読の効果は絶大！ 聞く・話す・書く力も伸びる

 

英語の教科書を使って音読したことがないという人はおそらくいないでしょう。では、音読を行う目的やその効果を考えたことはありますか？

 

音読練習の目的は、「書かれている文字を正確に音声化できるようにすること」です。読んで意味を捉えるだけだと「読むこと」の力しか育ちません。文章を音読して、音と関連させることにより、「聞くこと」「話すこと」の力も伸ばすことができます。

 

発音が分かれば、そこから推測して単語を書くこともできます。さらに、英語の語順や表現が自然と身に付いてくるので、「書くこと」の力も伸ばすことができるのです。

 

では、どのように音読練習を行ったらよいのでしょう。正しい音読の方法を紹介します。

 

初級者は、必ず音声のモデルを聞きながら練習してください。音声のモデルは教科書のQRコードから聞くことができるはずです。音声のモデルを真似ながら1文1文音読したり、音声のモデルと一緒に（重ねて）音読したりするとよいでしょう。

 

慣れてきたら、強勢（アクセント）の置き方に気を付けて音読しましょう。強勢とは単語の中で強く発音する母音、文の中で強く言う単語のことです。強勢の置き方が正しいと相手に伝わりやすくなります。

 

 

 

【3】音読だけではもったいない！ 音読の先で行えること

 

音読が宿題として出されている人も多いことでしょう。家庭で音読するときに手を抜いていませんか？ ただ声に出して読むだけで満足していませんか？

 

学校の先生は音読の大切さを知っているからこそ、音読を宿題として課しています。「音読は英語力を身に付けるための根幹だ」と思ってしっかりと行いましょう。

 

実は、音読だけで終わってしまってはもったいないのです。音読を何回かしたからこそできるステップアップの練習方法があります。音読の先でできる3つの方法を紹介します。

 

 

これらの練習は時間がかかります。しかし、かかった分だけ英語力が身に付いて、英語力をぐんと伸ばすことができます。ぜひ試してください。

 

 

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