理工系×英語力で広がる未来の可能性
今、理工系の業界では、英語力のある人材に注目が集まっています。一見、英語と直接関係のない業界のように思えるかもしれませんが、グローバル化が進む今日では技術・研究の国際競争力の向上を目指し、技術力に加えて英語力のある技術者・研究者の需要が急速に高まっています。ここでは具体的にどのような能力が求められ、大学ではどのような対策や制度が実施されているのかをご紹介します。
急速なグローバル化の中で高まる人材ニーズ
2017年に総務省が発表した「グローバル人材育成の推進に関する政策評価」の調査では、この10年間でグローバル人材の新卒採用者数が増加傾向にある海外進出企業が約半数に上ります。一方で、約7割の企業が海外事業に必要な人材が不足していると回答。多くの企業がグローバル人材を必要としているのに対し、人材の確保が追いついていない現状がうかがえます。このことは理工系の業界においても例外ではなく、国際的な視野を持ち、イノベーションを起こせる新たな人材の育成が必要とされているのです。
理工系人材が活躍するための必須能力とは?
世界レベルの研究力・技術力をもつ企業では、国内においても研究開発の過程で英語による論文の読解や作成、国際学会でのプレゼンテーションなどが求められるため、働く上で英語力が不可欠です。そのため、多くの理工系企業では英語力が就職試験の評価基準になることはもちろん、昇進条件などにも加わっています。こうした背景から、大学在学中に理工系の専門知識・スキルを身につけることはもちろん、英語力を養うことがとても重要になります。