理工系×英語力で広がる未来の可能性
今、理工系の業界では、英語力のある人材に注目が集まっています。一見、英語と直接関係のない業界のように思えるかもしれませんが、グローバル化が進む今日では技術・研究の国際競争力の向上を目指し、技術力に加えて英語力のある技術者・研究者の需要が急速に高まっています。ここでは具体的にどのような能力が求められ、大学ではどのような対策や制度が実施されているのかをご紹介します。


入試の時から英語力が問われる。4技能向上の重要性
理工系大学が英語力を重視する傾向は、大学入試にも表れています。近年、国公立を含む多くの理工系大学においても、英語の外部検定利用入試(外検入試)が導入されています。外検入試とは英語の4技能「読む」「聞く」「書く」「話す」の測定を目的に導入されたもので、TOEICやTOEFL、TEAPといったさまざまな外部検定が利用されています。中でも最も多くの大学で採用されているのが英検(R)です。判定基準としては英検準2級以上から設定している大学が多く、出願資格として設定されているケースや、「2級は80点、準一級は満点扱い」など合否判定に活用されるケースもあります。
入試までに複数回チャレンジできる外部検定のメリット
外検入試の最大の魅力は、通常の大学入試と異なり、一発勝負ではないという点です。外部検定は年間で複数回試験を実施しているため、目標の級数やスコアを取得するまで何度もチャレンジすることができます。また取得後は複数の大学の外検入試に利用できるというメリットもあります。旺文社の調査によると2018年入試で外検入試を導入している大学は、推薦・AO入試で335大学、一般入試で152大学と急増中。採用されている検定や優遇措置、資格の有効期限といった条件については大学ごとに異なるため、志望大学のホームページなどでしっかりとチェックしましょう。
なお、英ナビ!では下記の大学をはじめ、大学入試の際に英検資格を活用できる大学を検索できるページ「英検活用大学一覧・検索」を新設しました。併せてご参照ください。
世界に通用する力が身につく理工系分野を有する大学一覧
グローバル方式入学試験

検定試験利用方式を用意
