第26回:語彙数を増やそう

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
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英語力を決定する大きな要素の1つが、語彙の数です。どのようにすればボキャブラリーを増やすことができるのでしょう。今回は、語彙数を増やす方法を紹介します。

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語彙数はどのくらい必要?

 

英語の学習が大変だと思う理由の1つは、単語や熟語を覚えなければならないことだと思います。では、いったいどのくらいの語彙を覚える必要があるのでしょうか。

 

来年度(2020年度)より順次、小学校、中学校、高等学校と新しい教科書が使われることになります。その語彙数は文部科学省が公示している学習指導要領で決められています。

 

小学校は600~700語と定められています。しかし、小学校では聞いたり話したりする活動が主となっているので、読んだり書いたりできる語彙数は100~200語程度でしょう。

 

中学校は1,600~1,800語と定められています。2019(令和元)年度に使用されている教科書が1,200語なので、それよりもかなり増えることになります。小学校と中学校を合わせると、2,200~2,500語に触れることになります。

 

高等学校では1,800~2,500語と定められています。したがって、小学校から高等学校までの間に、4,000~5,000語に触れることになります。

 

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「触れること」としたのは、すべての単語を正しく書くようには求められていないからです。

 

例えば、小学校では、sausage(ソーセージ)やspaghetti(スパゲッティ)などの食べ物名や、astronaut(宇宙飛行士)やflight attendant(客室乗務員)などの職業名を、聞いたり話したりする活動で使用します。しかし、これらの単語は必ずしも書ける必要はありません。中学生や高校生であってもこれらの単語を正確に書くのは難しいでしょう。

 

英検の各級で求められている語彙数の目安は、だいたい次のように考えられます。

 

英検級推奨目安語彙数目安
5級 中学初級程度 約600語
4級 中学中級程度 約1,300語
3級 中学卒業程度 約2,100語
準2級 高校中級程度 約3,600語
2級 高校卒業程度 約5,100語
準1級 大学中級程度 約7,500語
1級 大学上級程度 約10,000~15,000語

⇒ 【参考】各級の目安(英検公式ウェブサイト)

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/

 

単語の覚え方は「第3回:単語を覚える方法を見つけよう(1)」、「第4回:単語を覚える方法を見つけよう(2)」で紹介しています。今回は、単語の覚え方ではなく、「語彙数の増やし方」を紹介します。

 

 

 

語彙数を増やそう

 

【その1】 教科書の単語を覚えるときに関連する単語も調べて覚える

 

学校で使用している教科書には、上の「語彙数はどのくらい必要?」で紹介したように、多くの単語が使われています。

 

皆さんは、単語テストの勉強などを通して、教科書本文に載っている新出語句のほとんどを覚えるように努力していると思います。しかし、語彙数を増やすためには、もう少しだけ頑張る必要があります。

 

「これは大事だ!」と思う単語について、辞書を引き、関連する単語も一緒に覚えましょう。

 

中学校の教科書によく載っている単語で例を示します。(電子辞書でなく紙の辞書を使うと、周りの単語もさっと見られます。)

 

buy(動詞)
→ 過去形(及び過去分詞)を調べる bought(bought)
→ 反意語を調べる sell「売る」

 

beautiful(形容詞)
→ 名詞や副詞など他の品詞の形を調べる beauty「美、美しさ」(名詞)、beautifully「美しく」(副詞)
→ 反意語を調べる beautiful⇔ugly「醜い」

 

exciting(形容詞)
→ 辞書の前後をさっと見て、関連する語を調べる excited「わくわくして」(excitingは主語がもののときに用いるが、excitedは主語が人のときに用いる)

 

 

【その2】 自分の単語帳を作成する

 

英検の問題を解いたり、教科書以外の本を読んだりしたときに、知らない単語に出会うことがあるはずです。そんなとき、その単語を自分だけの単語帳に加えていきます。自分だけの単語帳は(例)のようにシートにしたり、単語カードを作成したりします。

 

【例】単語暗記シート

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知らない単語のすべてを覚える必要はありません。「これは大事かも」「過去に見たことがある、よく使われるかも」のように、あなた自身の基準でよいので、覚える単語を判断してください。

 

また、作成した単語帳はそのままにしないで、ちょくちょく覚えていくことが大切です。

 

語彙数を増やすには、日々の30分の努力を続けることが大切です。がんばってください。

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

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