【前編】子どもの個性に寄り添い、自発的な学びを支援するために

社会の激変に伴い、学習指導要領や受験の改定、21世紀型スキルなど、教育を取り巻く環境もまた大きく変わりつつある。そんな中、未来を担う子どもたちにはどのような教育が必要なのか。現在、家庭学習を実践中の保護者の方にハグカムの道村弥生社長が聞いた。

我が家の教育(保護者インタビュー)

 

「学校外での学習や習い事はどうするか」選択肢が増える中で、悩める保護者も多いだろう。実際に子育てや家庭教育に取り組む保護者の方へ、子ども向けオンライン英会話サービス「GLOBAL CROWN」を提供する株式会社ハグカムの道村弥生社長がインタビューした。

 

<インタビュアー:道村弥生のプロフィール>
株式会社ハグカム 代表取締役。インターネット企業に勤務したのち、<子どもの「できた!」を育む。>をビジョンに掲げ、株式会社ハグカムを設立。オンライン英会話スクール「GLOBAL CROWN(グローバルクラウン)」を運営。1歳の娘を育てながら働くママ経営者。

<Kさんのプロフィール>
外資系企業で働く夫と美大に通う娘、小学1年生の息子の4人家族。大学院を卒業後、マーケターとしてキャリアを積み、娘の出産から3歳になるまでの育休期間を経て復帰後はフルタイムで働く。現在も教育関連企業で管理職として多忙な毎日を過ごしている。

 

 

状況も個性も異なる14歳違いの姉弟に共通の教育方針とは?

 

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―Kさんには年の離れた二人のお子様がいらっしゃるそうですが、お仕事をしながらの子育てを振り返ってみて、いかがでしたか。

【Kさん】 上の子は20代半ばで出産したのですが、自分の仕事を一人前に回すことで手一杯という時期でした。役職にも就いていなかったので時間の調整が難しく、帰宅もかなり遅かったです。なので、ほぼ毎日、保育園へのお迎えはベビーシッターさんにお願いし、その費用にお給料の大半を費やしていました。私自身は手を掛けたくても掛けられない状況でしたが、同居していた両親がとてもかわいがってくれました。

一方、下の子の時は30代後半で定時に帰れる会社に転職し、かつ管理職になりましたので、時間的なゆとりは上の子の時よりもありました。とはいえ、繁忙期などには保育園のお迎えに間に合わない時もあり、やはりシッターさんは頼りにしていました。小学校に入学し、延長保育がなくなったところで、いわゆる「小1の壁」を経験しました。授業時の立ち歩きや友だちとのけんかなどでトラブルが続出し、先生から度々電話をいただいて、呼び出しも数回ありました。好きなことをしてもいい保育園に対し、決まった時間に決まったことをする学校という環境に慣れるのがストレスだったんでしょうね。

 

―それぞれ状況は異なるものの、お忙しかったこと、大変だったことには変わりないわけですね。そんな中で、それぞれのお子様の教育についてはどのようにお考えでしたか。

 

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【Kさん】 二人に対して共通して言えるのは「自分のことは自分で考え、道を切り拓く人になってほしい」ということです。人が自立して生きていくために、「学び」があると考えています。

そして、「果たしてどのような学びが必要か」と問えば、やはり自分自身のことを振り返ります。私は子ども時代を鎌倉で過ごしたのですが、里山や海が近く、自然の中で遊ぶことで様々なことを学びました。子どもたちにも自然からいろんな学びを得てほしい。そう思い土日には自然の中に連れ出すようにしています。保育園に通う間は自由に遊ぶことを重視して、基本的に習い事はさせないようにしていました。勉強や習い事はその後でも十分できますし、遊びに熱中することが、すべての学びの基礎になると考えたからです。そして、小学校以降も「まんべんなく何でもできるようになる」というより、「好きなことや得意なことを伸ばしてほしい」と思ってきました。

 

子どもの個性に合わせて「何で学ぶか」より「何を学ぶか」

 

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―二人のお子様の学びにおいて、好きなことや得意なことをどのように伸ばしてこられたのでしょうか。

 

【Kさん】 娘は小学校まで公立で、中高と私立に通い、そして1浪して今は美大に通学しています。4歳からバレエを習い、中学生の頃は週6回もレッスンを受けるほど熱中して打ち込んできました。ただ15歳でプロを目指すかどうかの岐路にあたり、大好きなモノ作りをしようと自分で決め、美大を目指すことを決意したようです。「ようです」というのは、決めるまで相談もなかったのです。なお美大受験に際しては、地元の美大受験対策を指導してくれるアトリエに入りましたが、伸び悩んでいました。そこで他のアトリエを試してみたところ、めきめきと腕を上げて無事合格することができました。

 

娘は「表現すること」が好きで得意ですが、読書や勉強が苦手。中学受験の際には、塾で学ぶことが時間的・体力的な負担になっていたので、バレエとの両立を図るためにも、マンツーマンでじっくり見てもらえる家庭教師を依頼しました。それでも、今も文章を書くのは苦手なようで、美大の授業では作品づくり以上にレポート作成などに苦労しているようです。でも、人は好きなもののためには、苦手なものにも努力して取り組もうとするもの。仕事でもそうですよね。その意味でも、好きなものに思いっきりまい進させたことは結果として良かったと思っています。

 

―息子さんの育児方針は、どのようにお考えですか?

 

【Kさん】 息子は男子ということもあり、常にエネルギーが有り余っていますので(笑)、きちんとエネルギーを使ってほしいと常々考えています。エネルギーを内にためこむと、イライラしたり、家の中でボール遊びを始めたりすることもあります。飽きっぽく短時間集中型で、宿題や親に言われてやることを続けるのは簡単ではありません。どうやってエネルギーを使わせ、それを持続させるか悩みました。戦隊モノが好きだったので近所の空手道場で体験させたところ、あこがれたようで習いたいと言うようになりました。今は空手に週2回、集中力と基礎的な計算力を養うためにそろばん塾に週1回行き、それ以外は学童に通っています。落ち着きのない活発なタイプですが、絵本の読み聞かせを習慣にしていたら読書好きになり、本を読み始めるとずっと読んでいます。

 

現在は「サッカーをやりたい」と言っており、親として「やりたいことをさせる」と言っているからにはさせてあげたいのですが、土日が潰れて、親の送迎・参加が不可欠という条件は共働き家庭にはなかなか厳しく、「1人で練習に行ける高学年になってから」と息子には伝えています。とはいっても、子どもの「やりたい」は思いつきのことも多いもの。ですから、親としては「何で学ぶか」ではなく、「何を学ぶか」を見極めることが大切ではないかと思います。つまり、サッカーそのものを学ぶというより、サッカーから「何を学べるか」ということです。体の基本的な使い方やチームワークかもしれません。何らかの理由でサッカーチームに入れないなら、他のものから学ぶこともできると考えるのです。

 

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―なるほど、与えられた環境下で学ぶ力も子どもたちには備わっていますよね。親としては、できうる限りの学びの環境を提供したいと考えがちですが。

【Kさん】 そうですね。予想もつかないところで環境に適応し、生きる力を育んでいますよね。娘は一人っ子でいる時間が長かったのですが、シッターさんという様々な大人に触れたこともあって、他人との距離感を図るのがとても上手なんです。誰とでもフラットに話ができ、人間関係にも苦労しない。一方、息子は環境が甘やかしてしまったので、もう少したくましくなってほしいです。そこで今年はサバイバル系のキャンプに参加させ、親や姉がいない環境でも「自分ひとりでやっていく」という経験をしました。

―それぞれの環境で個性が育まれ、それをさらに伸ばす機会、足りないところを補う機会を与えるのが、親のできることなのかもしれませんね。

 

性格も好きなものもまったく異なるお子様が、それぞれ二人とも小さな頃から自分が学びたいこと、進みたい道を選び取っていることに驚かされます。つい「させる」「しむける」と先走りがちな保護者も多い中で、見守る姿勢を貫くKさんのおおらかさは見習いたいところ。引き続き、これからの子どもたちには必須スキルとも言われている「英語」について伺います。

 

後編に続く)

 

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